本記事では、マレーシア クランタン州の州都コタ・バルの中心街から北、タイとの国境の村トゥンパッにある免税マーケット市場「Pengkalan Kubor Duty Free Store/プンカラン・クボー・デューティフリーストア」について、マーケットの様子やおすすめポイントなどを撮影してきた写真とともに紹介します。
現在マレーシアクアラルンプールに住む私たちは、2022年旧正月期間(1月末~2月初旬)にクアンタン/コタ・バル/トレンガヌ へ「マレー半島東海岸縦断旅」をしてきました。旅行中立ち寄った場所のなかから、それぞれの場所でおすすめのスポットをピックアップして写真と一緒に情報や様子をレポートします。
タイ国境の村「Tumpat/トゥンパッ」
マレーシア クランタンの州都の街コタバルからさらに北へタイの国境に面する村「Tumpat/トゥンパッ」。マレーシアでありながら、タイの文化や建造物が多くみられる独特の雰囲気のある村です。
▲看板にもこの先タイランドの文字。陸路での国境越えがあり得ない、縁のなかった日本育ちの日本人としてはやっぱりロマンを駆り立てられます。
Pengkalan Kubor Duty Free Store 情報
せっかくクランタンまで来たし、やっぱりタイの国境線ギリギリのところまで行ってみたいよね!本当は国境越えもしてみたいけどね(※旅行当時国境閉じていて不可能)
いいね!なんか地図で見ると「免税店」てのがあるよ。国境だから免税?どんなものが買えるんだろう?
▲というような会話で、前日にその場のノリでここに行くことを決めました。いま考えてみると、国を出る前に買い物できるから免税店なのではないかい…?でも結果的に、特に出国予定が無くてもマレーシア側から入って買い物できた&なんかいろいろカオスで面白かったのでおすすめしたく記事にしてみました。
入り口
入り口はちょっとわかりにくい場所にあって、赤い屋根に黄色い建物が目印。看板には「Welcome to Duty Free Trade Zone Pengkalan Kubor」と書かれています。入口小さすぎて、入って大丈夫?と不安になりますが何事もなく普通に入れました。
免税ショップ街の様子
ん?免税?ん?これは普通のマーケットぽくないですか。と戸惑うも、散策してみました。
普通のよくある街角マーケットの大きい版やないかーい(笑)
いや普通のマーケットより何かが安いのかもよ。Duty Free Zoneなわけだし…?
▼とはいえ洋服屋さんやヒジャブ屋さんもたくさんあって、見て周るだけでも普通に楽しいです。
通常RM40のところ、免税でRM38ですよーってか?絶対違うよね。いやでも、それにしてもバティックのシャツ1枚RM38って普通に考えて安いな?!(日本円で千円ちょっと)
▲このお店、クランタンバティックや絞り染めのワンピースやハットとかも安くてすごく可愛かったです。
タイの製品
なんだか買い物客が集まって大袋を抱えている一角を発見。皆がこぞって大量買いしていたもの…それがここらのコーナーでした。タイのお菓子や調味料、ナッツ、食材などの品がたくさん積まれています。
なるほど?このエリアではタイからの輸入製品が免税になっているのかもね?
タイ本国での価格、そしてマレーシアのスーパーでの価格等が分からないので比べることはできませんが、地元の方々と思われるマレーシア人達がたくさん買い物していたので、きっとそういう事なのかもと勝手に解釈しました。
何て言われるかだいたい分かってたんだけど一応お店の人に聞いてみました。
これは安いのですか?
Duty Freeよ!
なるほど。やっぱりDuty Freeなのね。(よく分かっていない) 私たちの中の免税店に対するイメージが書き換えられました。こんな自由スタイルの免税店もあるのだなと。(マレーシアなら常識?)免税と言えば、なタバコやお酒は見かけなかったように思います。(裏にあったのかな?)
マレーシア人たちの口コミを読むと「ここはランカウイみたいな場所」と書かれているものを数件みかけました。ランカウイってこんな感じなのでしょうか?まだ行けていないので行くのが楽しみです。
ストリートアートゾーン
この免税エリアにも例のごとく立派なストリートアートがあります。
素敵なのが、マレーシア側の絵とタイ側の絵が両方あるところ。でもやっぱり、どちらの雰囲気も少しずつ似ている感じがしました。
異国感あふれる標識
お手洗いを探していたら、わりときれいな建物にありました。ここの標識がまた、おもしろいです。
そして、なぜかトイレ前の警備員のおじさんにタイ語で何かを話しかけられる夫。
สวัสดี เป็นไงบ้าง?
え、え、えっと…?苦笑
その後、私たちが日本人だと分かると全然違う別のマレー人の方に謎の日本語(多分アニメか何かのセリフ)で声をかけられる夫。(観光地だとわりとあるあるのやつ)
よくわからないけど、何なのここ?楽しい。
対岸の向こうはタイ
タイの国境に来ました★的な写真を撮りたくてマーケットの2階に登ってみましたがよくわからない写真になってしまいました。(笑)
▼こっちの方が分かりやすいです。マーケットのところの柵の向こう側に対岸がよく見えています。あっち側はどんな感じなんだろう。
タイの皆さんサワディーカー!!!
タイへの出口
Keluar ke Thailand/Exit to Thiland の看板。直訳すると”タイへの出口”
”入り口”じゃなくて”出口”なのはマレーシア側へ来るタイの人々目線の表現なのかな?
対岸へ渡る沢山の小舟
マーケットを出て少し田舎道を走ると、川沿いにはこんな光景が広がっています。カラフルな小さな船が沢山。タイ側にも並んでいるのも見えます。ほんと、目と鼻の先の距離。この周辺の人々にとっては、国境は生活の一部として身近に生活しているんだなと感じる光景。
公式的に『国境』自体が閉じてしまって、当たり前だった生活の一部が他よりも長く大きく制限されてしまい、ここの船乗りたちはいまどんな生活を送っているのだろうか、と思いを馳せてしまいました。
所在地
Pengkalan Kubor Duty Free Store
住所:Tumpat, 16080, Kelantan
アクセス
コタバルの中心街からは車で約40分。
クランタン「Sultan Ismail Petra空港」からマーケットまでは車で約50分。
〈車/駐車スペース〉
マーケット手前道路に駐車スペースあり。
営業時間
AM8:30 – PM5:30
入場料
無料
まとめ
マレーシアにいながら、まるでタイに来たような不思議な雰囲気に包まれている村トゥンパ。このマーケットではマレー語、タイ語、中国語、いろんな言葉が飛び交っているのが聞けて面白かったです。(お店の方はわりと英語ができる方多かったです。) 後で調べて分かったのですが、やっぱり食べ物系が免税で外国産のチョコレートなどが安く買えるので有名みたいです。こんな組み合わせの5か国語表記の標識が見られる場所も、他にはなかなかないのではないでしょうか。時間が許すなら、ぜひトゥンパッやこのスポットに立ち寄りこの村や独特の不思議な雰囲気や空気を味わってみていただきたいです。
観光やお出かけ情報の参考になれば嬉しいです!
コメント