マレーシアの首都クアラルンプールからも近く、気軽に行けるビーチリゾートとして人気の街「ポート・ディクソン/Port Dickson」。現在クアラルンプールに住む私たちが、日帰りで遊びに行った際に訪れたおすすめのスポットやおすすめモデルコースについて、写真と一緒に情報や様子をレポート形式で紹介します。
ポート・ディクソンへの日帰り観光や宿泊を含めた旅行を検討している方へ、ひとつの例として旅のアイデアの参考になれば幸いです。
Port Dickson 情報
ポートディクソンの概要
ポート・ディクソンはクアラルンプールから南に約90㎞のヌグリ・スンビラン州の西の端に位置する小さな海沿いの街。地元の人々からは「PD」と呼ばれ親しまれているビーチリゾートタウンでもあります。
約18㎞続く穏やかな白砂の海岸線は、マレーシア国内でも最長クラスなんだそう。
ポートディクソンの歴史
元々この土地はマレー人の漁師や商人たちの住む小さな村で、この村にある炭鉱にちなんで「Arang(アラン:木炭の意)」と呼ばれていたそう。
1820年代頃にLukutの町でスズ鉱石が発見され、中華系移民が流入。
英国植民地時代、フレデリック・ディクソン(Frederic Dickson)卿というイギリス役人が、スズ鉱床を輸送するための港に発展させます。そして港と町は彼の名前からとった「ポート・ディクソン/Port Dickson」へと改名されスズ鉱床の貿易が盛んな港町として発展しました。
「ディクソン」ってイギリス人の名前だったんだ!言われてみれば全然マレーシアっぽくない地名だよね。
「ディクソンさんの港」の名が、そのまま今も使われてるんだね。
その後スズ鉱石の貿易は衰退。
今度はビーチリゾートとして急速に発展し、マレーシア国内だけでなくシンガポールからも観光客が殺到。その人気は90年代最高潮に達します。しかし、急速に開発しすぎて環境汚染が深刻になってしまいました。
海を綺麗に戻すための活動が行われ、今は少しずつ回復してきているそうです。
(参考・引用サイト:visitmalaysia.info内Port Dicksonページ)
クアラルンプールからの行き方
車・タクシーで行く
クアラルンプールからポートディクソンの街や海までは車・タクシーで約1時間30分前後で行くことができるので、クアラルンプールから気軽に日帰り旅が可能です。(※向かう場所・曜日・時間帯や渋滞状況によっても所要時間は変わります)
タクシーチャーターで行く
効率よく観光するなら、時間貸切のタクシーチャーターを利用して行くのも便利です。
クアラルンプールを自由自在にアレンジ!日本語ガイド付き貸切チャーター
クアラルンプール 貸切チャーター あなた流に自由に観光<半日または1日/日本語ガイド>
鉄道&タクシーで行く
KLセントラル駅からKTMコミューター線で12駅(約1時間40分)、Seremban駅にて下車後、タクシーで約30~40分。
おすすめスポット
Army Museum Port Dickson/陸軍博物館
マレーシア陸軍の博物館。博物館の建物に加え飛行機、蒸気機関車、戦車、軍用車両、大砲などを間近で見学することが出来ます。物館ゾーンでは、マレーシアの戦争の歴史や当時の貴重な資料なども。
アスレチック施設もあるので、大人だけでなく子連れファミリーにもおすすめ。
入場も無料で気軽に訪問できるおすすめ観光スポットのひとつ。
所要時間は人によると思いますが私たちは1時間くらい滞在しました。博物館の詳細は以下個別ブログから▼
【営業時間】10:00am – 5:00pm
※2023年現在、月曜と火曜は定休日。
戦争の意味や軍隊について改めて考えることもできる博物館だよ
Pusat Ikan Hiasan Port Dickson/水族館
ここはマレーシア水産局が運営する水族館&海洋保護施設。
小規模ながら施設内は意外と充実していて可愛い魚たちやウミガメたちも見ることができる楽しい水族館です。
こちらも入場も無料で気軽に見学できるおすすめ観光スポットのひとつ。
小規模なので所要時間は30分位あれば十分だと思います。水族館の詳細は以下個別ブログから▼
【営業時間】
月~金 9:00am – 4:30pm
土・日 10:00am – 4:00pm
要注意※金曜日の12:15pm~2:45pmはプレイヤーブレイクのため一時閉館
ウミガメの赤ちゃんもすごく可愛かったよ
Cape Rachado/ラチャド岬エリア
ポートディクソンの地図上で、いちばん南側に飛び出している半島「Tanjung Tuan/タンジュン・トゥアン」ポルトガル語名の「Cape Rachado/ラチャド岬」とも呼ばれるエリア。
メインのビーチエリアからは少し離れた場所で、落ち着いた人の少ないビーチや、マラッカ海峡を見渡せる自然公園へのトレッキング、マレーシア最古で約500年の歴史がある灯台などが見どころです。
それぞれのスポットが近いので車があればすぐに見て回ることもできます。
実はこの岬の公園内だけはマラッカ州。理由や歴史は個別ブログのなかに書いたので読んでみてね。
タンジュントゥアン自然保護公園
ラチャド岬灯台まではこちらの公園を徒歩で片道約20分のトレッキングコースです。
ラチャド岬灯台
現在灯台の中には入れませんが景色はとても綺麗で自然も気持ちの良いスポットです。
ブルーラグーンビーチ
ビーチ前にはフードコートがあり、美味しいシーフードメニューもあります。
アクティビティやシャワー・トイレ施設もあり。
パンタイセルミンビーチ
ブルーラグーンビーチのすぐ向かい側で歩いても行ける、岬反対側のビーチ。施設はほぼ何もありませんが人が少なくて大変落ち着いているビーチです。
ラチャド岬/タンジュン・トゥアン内のスポットについては、各地もっと詳しい内容を下記個別ブログから▼
KLーPD間道中立ち寄りスポット
クアラルンプール~ポートディクソン間の道中で、私たちが実際に立ち寄ったスポットを紹介。
いずれもヌグリスンビラン州スレンバンの街中にあるスポットで、行きの場合は高速はスレンバン料金所を一旦出てから、帰りの場合は高速スレンバン料金所に入る手前までは一般道から進んで立ち寄ることのできるスポットです。
Masjid Sri Sendayan
その建物の美しさから、「マレーシアのタージ・マハル」とも呼ばれている、ヌグリスンビラン州最大級の白いイスラム教モスク。
総工費はなんと1億リンギット(日本円にして約30億円)をかけ建設されたモスクなのだそう。
モスクについて詳しい内容は下記個別ブログから▼
【営業時間】5:00am – 10:00pm
Yi Poh 姨婆老鼠粉
優しそうな笑顔おばちゃんの看板が目印の「Yi Poh Restaurant」は、1948から続く74年の老舗中華料理。
中華系移民だった店主がスレンバンの地で始めた小さなコピティアムがお店の始まり。地元の人々に愛され続け、現在ではプチョンやペタリンジャヤ、サンウェイピラミッド内にも店舗を展開しているチェーンのお店なんだそう。
高速手前のショップロットだと遅い時間までやっているお店が少ない中、こちらのお店が絶賛営業中だったので夕食に立寄りました。
ポークヌードルは優しいお味で旅の終わりに沁みました。公式サイトがありましたのでメニューや所在地の参考に→Yi Poh 姨婆老鼠粉公式サイト
Empayar Seremban Siew Pow
スレンバン高速の入り口から近い場所にあります。「Seremban Siew Pow」ってよくパン屋さんや街のベーカリーでも見かけるので、元祖スレンバンで買ってみようということでお持ち帰り。
固めのパイ生地にいわゆるBBQ味付けのお肉が詰っている「焼包」オリジナル味のチキンとポークを食べましたが、どちらも香ばしくてなかなか美味しかったです。
このお店の近くにはなぜかポートディクソン名物?の巨大カレーパンのお店「Lucky King Bun」の姉妹店もありますがお店は17時で閉まってしまうので寄りたい方は早い時間に。
ちなみにこのSiew Powのお店にも同じ巨大カレーパン置いてます。意外とどこにでもある説?(笑)
おすすめモデルコース
私たちの経験をふまえ、クアラルンプールから日帰りポートディクソン旅をするのに良さそう&おすすめモデルコースを作ってみました!ぜひ旅の計画の参考にしてみてください。タイトルの各リンクは個別記事に飛ぶようになっています。
- 午前中クアラルンプールを出発!
〈車移動約70分〉
- 所要約1~1時間半
資料館で涼みつつ、写真スポットもいっぱい。外の展示も多いので晴れ&体力あるうちに行くのが吉。
〈車移動約10分〉
- 所要約30分
30分程度でサクッと見て回れる水族館。
〈車移動約10分〉
- 所要約1時間海岸ビーチ沿いのレストランでお昼ごはん
ブルーラグーンビーチのフードコートもおすすめです。
〈車移動約3分〉
- 所要約1時間
約20分汗もじんわりでよい運動にもなり気持ち良い。
〈車移動約3分〉
- 所要約1~2時間
海に入ってもよし、浜辺でまったりしてもよし、ビーチの前には出店売店で冷たいドリンクも手に入ります。サンセットを眺めるのも良さそう。
〈車移動約30~40分〉
- 所要約15分
マレーシアの「タージ・マハル」と呼ばれる白モスクを見学
- 所要約1時間高速入り口周辺で夜ごはんorテイクアウト
ポートディクソン&スレンバン名物の巨大カレーパンなどなど
〈車移動約50分〉
- 夕方~夜クアラルンプールへ帰宅!
※参考のために移動時間を書き入れてますが、曜日や時間帯によって移動所要時間は変わりますのでご了承ください!
まとめ
記事を最後まで読んでくださっている方は、きっとポートディクソンへの旅を計画されている方なのかなと思います。どのスポットもとても良かったので、私の書いた各記事が皆さんが旅を楽しむ参考になれば幸いに思います。
ポートディクソンへの観光やお出かけ情報の参考になれば嬉しいです!
コメント