本記事では、マレーシア ペナン島ジョージタウンにあるイスラム教モスク「Masjid Kapitan Keling/カピタン・クリン・モスク」について、実際に撮影してきた写真とともにスポットの様子を紹介します。
Masjid Kapitan Keling 情報
ジョージタウン観光の中心地に位置しているため、観光街歩きで必ず目に入る黒いドームが特徴のイスラム教モスク。

歴史と建築
1801年、インド人のイスラム教徒コミュニティのリーダーカウダー・モフディーン氏が当時のペナン副総督から土地を与えられ、ドイツ人建築家の設計の元建設が開始されました。
モスクは当初18エーカーの土地がありましたがモフディーン氏の死後、管理がずさんに。敷地内に個人邸宅やショップハウスが立ち並んでしまい、結局8エーカーまで小さくなってしまいます。
1905年にモスクは政府の管理下に移され、1916年大規模な改修が行われモスクは現在の姿に。


カピタン=キャプテン
クリン=インド出身者(マレー語)
という意味からつけられた名前なんだって。
モスク写真
中に入って見学ができない日だったため、撮影できた写真は外観のみです。
外観・全体
ところ狭しと建物が立ち並ぶジョージタウンの街中にどんと開けたガーデンと広々した敷地が現れます。

立派なエントランス
白の壁・柱にグレーと金のアラベスク模様の装飾がとても美しいエントランス。

アラベスク模様
拡大撮影。様々なイスラム建築で見られるこのアラベスク模様に注目してみるのも、モスク見学の楽しみ方のひとつです。

アラベスク(arabesque)は、モスクの壁面装飾に通常見られるイスラム美術の一様式で、幾何学的文様(しばしば植物や動物の形をもととする)を反復して作られている。(中略)
ムスリムにとってこれらの文様は、可視的物質世界を超えて広がる無限のパターンを構成している。
Wikipedia「アラベスク」ページより引用


アラベスク模様は無限のパターンを意味しているんだね。
複数の建築様式
ガイドブックにはモスクはムガール様式と紹介されていますが、厳密にみるといろいろな文化の様式が混ざっているのがわかります。

ゴシック・ムーア・ローマルネッサンス様式の影響も受けており、どことなく西洋感とムガール建築が混ざり合ったモスク、という感じで独特な雰囲気があります。

こちらはムガール建築の特徴あるホタテアーチ。

沐浴エリア
かなり大きな沐浴エリアがあります。

ミナレット
このモスクのもうひとつの見どころだと思う、立派なミナレット。

ミナレットは改修の際に新しくつくられたものだそうです。高さもあるため存在感があります。

所在地
Masjid Kapitan Keling
住所:14, Jalan Buckingham, George Town, 10200 George Town, Pulau Pinang
アクセス
コムターバスターミナルからモスクまでは車で約3分、徒歩約12分。
無料巡回バス「Rapid Penang」を使ってアクセス可能。
〈車/駐車スペース〉
モスク敷地内には観光客用駐車スペースはないので、近くの公共駐車場へ。
開館時間
AM5:00 – PM10:00
※中を見学できる時間は限られているようです。詳しくはモスクでご確認を。
入場料
無料
まとめ
ジョージタウン観光の目印にもなる「カピタン・クリン・モスク」。
様々な建築様式が混ざり合う独特な雰囲気と、装飾が美しい建物やミナレット、ガーデンなども見どころです。

ジョージタウン観光の情報収集をされている方へ、記事の内容が参考になれば幸いです。
- マレーシア政府観光局 公式サイト
- Islamic Tourism Centre公式サイト「Masjid Kapitan Keling」ページ
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