本記事では、マレーシア トレンガヌ州のJertehにあるイスラム教モスク「Masjid Lapan Kubah」について、実際に撮影してきた写真とともに建物の様子について紹介します。
現在マレーシアクアラルンプールに住む私たちは、2022年旧正月期間(1月末~2月初旬)にクアンタン/コタ・バル/トレンガヌ へ「マレー半島東海岸縦断旅」をしてきました。旅行中立ち寄った場所のなかから、それぞれの場所でおすすめのスポットをピックアップして写真と一緒に情報や様子をレポートします。
トレンガヌ州の小さな村「Jerteh」
クアラルンプールから北東の方向、マレー半島の東海岸側に位置する南シナ海に面して長く伸びるかたちのトレンガヌ州。
今回の旅ではクアンタンの街を出発した次は、北にまっすぐトレンガヌ州の中を通り抜け最北のクランタン州に向かいました。
その道中で立ち寄ったトレンガヌ州の北端にある「Jerteh」という小さな村で出会った立派なイスラム教モスクを3か所紹介します。※訪問した順番に記事を書いているため、州ごとの記事がバラバラになっていますがご了承ください。
Masjid Lapan Kubah 情報
古く老朽化していた木造モスクを建て替え、2018年に新たに完成したイスラム教モスク。建物デザインは、ロシアのシンボル的建物でもあるモスクワにある聖ワシリイ大聖堂を参考にして建てられたそうで、地元の人々からは「マスジッドロシア(ロシアのモスク)」とも呼ばれているそうです。
すごい!これはめちゃくちゃロシア!!
調べたところ、建て替えの際に「村のランドマークとなってたくさんの人に訪れてもらいたい」という村民を含めたメンバーの想いからこのデザインが採用されたのだそう。地元の人々からは議論も巻き起こったようですが、特に若い世代からの支持が多く、実現したのだとか。
他の国、ましてや他の宗教の建築様式をイスラム教モスクに取り入れるというのはかなりチャレンジングだったのではないかな?他のイスラム教を主とした国と比べ、多様性が身近なマレーシアだからこそ実現できるデザインなのかもしれないね。(まだまだ知識の浅い私の個人的な見解です。)
実際に、若い世代を中心にこのモスクへ訪れる信者や旅行客も多いのだそう。SNSの力は強いですね。私もこの場所の存在はInstagramで見かけてそのインパクトに驚き知りました。今回は旅の通り道だったため、寄ることができました。
入り口
モスクは、田園風景が広がる村の集落の中に突然現れます。
門から敷地内に車でそのまま入れ、左奥の方に駐車スペースもあります。手前にある赤い建物の屋上に登って皆さんモスクをバックに記念撮影をしています。
また、この赤い建物は小さな売店になっているので飲み物や軽食なども調達できるようになっていました。
モスク写真
屋上から左アングル
この屋上からモスク全体を見渡せます。ここは本当にマレーシアなのかなんだか不思議に感じる空間。
私たちもここで記念撮影をしましたが、トレンガヌにいるはずなのに何故かロシア旅行の写真みたいになりました。立派なロシア建築の様式がまさかマレーシアで見られるなんて、おもしろいですよね。
地上から右アングル
この看板…完全に撮影スポットと化してます。
可愛らしい休憩用ベンチも設置されています。
正面アングル
空撮
Instagramの写真をお借りしています。モスクの周りが田んぼに囲われたエリアというのが良く分かるかと思います。
所在地
Masjid Lapan Kubah
住所:1315, Jalan Masjid, Kg, Jalan Lapan Kotak, 22000 Jerteh, Terengganu
アクセス
トレンガヌ「Sultan Mahmud空港」からモスクまでは車で約80分。
クランタン「Sultan Ismail Petra空港」からモスクまでは車で約80分。
※プルヘンティアン島へ向かう場合、船が出る「Kuala Besut」の港から車で約15分の距離。
〈車/駐車スペース〉
モスク敷地内に広い駐車スペースあり。
開館時間
AM5:00 – PM10:00
入場料
無料
まとめ
マレー半島の東海岸の州は特にマレー系マレーシア人の割合も多い地域のため、車で走っていてもモスクの数も他の地域以上にとても多いように感じました。伝統的なデザインから、ユニークなデザインの建物まで、それぞれのモスクに個性があって、東海岸旅の中でモスクを巡るのはとても面白かったです。トレンガヌやクランタンに訪れる予定で興味のある方は、ぜひこの不思議な景色が楽しめる通称『ロシアモスク』にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
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