本記事では、マレーシア トレンガヌ州の州都クアラ・トレンガヌの街にあるイスラム教モスク「Masjid Abidin/マスジッド・アビディン」について、実際に撮影してきた写真とともに建物の様子について紹介します。
現在マレーシアクアラルンプールに住む私たちは、2022年旧正月期間(1月末~2月初旬)にクアンタン/コタ・バル/トレンガヌ へ「マレー半島東海岸縦断旅」をしてきました。旅行中立ち寄った場所のなかから、それぞれの場所でおすすめのスポットをピックアップして写真と一緒に情報や様子をレポートしています。
Masjid Abidin 情報
クアラルンプールから北東、マレー半島の反対側東海岸に位置するトレンガヌ州、州都の街「クアラ・トレンガヌ」トレンガヌ州は人口の95%がマレー人という地域柄、他の州よりもイスラム色の強いまちの様子や文化なども見どころです。
歴史と建築
クアラトレンガヌの街の中心部に建つ白い州立モスク。1793年に建築されたと言われる、トレンガヌ州最古のモスクでもあります。建物自体は改修や建替えを繰り返していますが、元々はトレンガヌの伝統的な木造建築だったようです。このモスクについて調べていて興味深いと感じたのは、改修の歴史の中で以下の内容がでてくること。
- 伝統的な木造モスクで使用されるマレー建築法を残す
- 中国移民からの影響で屋根瓦に中国粘土が使われる
- よりイスラム建築らしくするための度重なるデザイン変更
- イギリス植民地時代の影響を受けたステンドグラス
歴史の中で様々な文化が入り込みながら建物が変化してきた歴史もあるモスクだというところにロマンを感じます。
▼少し昔の姿の建物の写真を見つけました。昔は屋根の色はそのままだったんですね。
ホワイトモスクと呼ばれる理由
こちらのモスク、地元の人々からは通称『Masjid Putih (the White Mosque)』と呼ばれているのだそう。確かに外観は白いのですが、調べましたらなんとびっくり!
- 卵の卵白
- 蜂蜜
- 砂浜の白砂
が1900年代に壁の材料に混ぜられたそうなんです。※今現在の建物は違うかもしれません。
卵白や蜂蜜って建築材料として使えるんだ?!おどろき
腐ったりしないのかな…粘性があるから使うのかな…
更に調べてみたところフィリピンには卵白を使って建てられた教会があるとかないとか。建物に卵白が使われたため、余った卵黄を使ったデザートが数多く開発されて有名になったとか?ソースはこちらなので気になった人はどうぞ↓(英語の記事です)
モスク写真
中に入って見学ができない時期だったため、撮影できた写真は外観のみです。
外観・全体
クアラトレンガヌの街の真ん中にあって、敷地面積も広いです。
伝統的なピラミッド屋根
▼右側の建物、白く塗られていますが屋根の部分はトレンガヌの伝統的なピラミッド屋根になっています。
▼トレンガヌのマレー伝統建築のモスクはこちらから
アーチとミナレット
▼ステンドグラスのアーチかわいらしくて素敵。ミナレットは大きいものが1本建っています。
▼建物を見てたら黒猫ちゃんが寄ってきました。
旅先で猫を撮影している時のわたし、自分は岩合光昭?と錯覚起こす。いつか「マレーシア猫歩き」で猫写真だけまとめてみたいな。
パクりすぎだからタイトルは変えニャさい
中の様子
Instagramの写真をお借りしています。建物の中も伝統の建築様式の面影も残されていたり、文化の融合が美しいです。
中庭
空撮
Abidinモスクはたくさんの白のドームがならんでいるところも特徴的です。
所在地
Masjid Abidin
住所:Jalan Masjid Abidin, 20100 Kuala Terengganu, Terengganu
アクセス
トレンガヌ「Sultan Mahmud空港」からモスクまでは車で約15分。
〈車/駐車スペース〉
モスク敷地内に駐車は来客用の駐車スペースなかったと思うので、近くの駐車場に停めて歩く方が良いです。
開館時間
5:00am – 10:00pm
入場料
無料
まとめ
観光ガイドブックや情報サイト等にはこの州立モスクの情報はほぼ見かけないのでノーマークだったのですが、街歩きの最中に見つけその存在感に外観のみですが見学してきました。アーチのステンドグラスもカラフルで綺麗で。東海岸旅の中では他にもたくさんのモスクをみてきたので、昔ながらの建築様式が残っているところも見て分かり嬉しかったです。
今回記事を書くにあたりこんなに歴史のあるモスクだったという事も分かったので、クアラトレンガヌの街中に滞在する予定の方には、徒歩でも見学に行くことのできる歴史深い州立モスクもおすすめしたいです。
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