本記事では、マレーシア クアラルンプールのすぐ隣、ペタリンジャヤ地区にあるタイ仏教寺院「Thai Buddhist Chetawan Temple チェタワン寺院」 について紹介します。
現在マレーシア クアラルンプールに住む私たちが、寺院へ見学に行った際実際に撮影してきた写真とともに寺院の所在地や概要、おすすめの見どころなどを紹介します。
Thai Buddhist Chetawan Temple チェタワン寺院 情報
KL Sentral駅から西の方向へ車で約10分の場所にある、クアラルンプール近郊ペタリンジャヤのタイ仏教寺院。
鉄道LRT線でクアラルンプールからペタリンジャヤ方面の下り電車に乗っている時、突如左側の車窓からゴールデンな寺院が見えました。
気になって地図で調べてみると、なんとこんなところに本格タイ寺院が!という事で休日に夫と参拝に行ってきました。
建立・運営
約65年前、1957年に建設されたタイ寺院。マレーシア在住の「サンガ」と呼ばれる僧侶のコミュニティメンバーによって建設が計画され、当時タイ国王だったプミポン国王の公認や寄付を受け、地元マレーシアの建築家とタイから派遣された熟練職人たちが力を合わせてこの地に寺院を建設。
また当時のマラヤ連邦政府・トゥンク・アブドゥル・ラーマン首相からも寄付を受けており、政府も公認で建設や運営の後押しをするタイ仏教寺院。
マレーシアとタイの歴史的な友好関係がわかる寺院なんだね
1962年にはタイのプミポン前国王夫妻が実際に公式訪問されたんだって。
外観
ゴールドがキンキラに輝いているので周囲からはとても目立ってます。私は電車の中から見つけましたが、タイ寺院の特徴でもある細長い天高くつきあがる屋根の装飾部分が、少し離れた場所からも良く見えます。
入り口
立派な門がそびえます。ここはマレーシアなはずなのに、この敷地から先はまさにほほえみの国、タイ王国な世界。
敷地内の様子
境内の中は意外と広く、たくさんの建物や仏像がならんでいます。
中国、インド、ネパール、スリランカなど様々な国や宗教から影響を受けているタイ寺院の建築様式は目にも楽しいですが、ここにある建物も個性いろいろ。
放生鳥
私たちも、いちばん大きな本殿からお賽銭を入れて線香を焚いてお参りしてきました。
立派な建物。中にもタイの寺院にあるような仏像と同じものがたくさん並んでいるよ
▼こちらには建物の前に大きなゾウの石像。ここでもお参り。神聖な気持ちになります。
▼お参りに来ている方々は、タイの方が多いのだろうか?と予想していましたが、様々な人種の方が来ているように感じました。
地元中華系マレーシア人と思しき方々をはじめ、タイ人らしき方も見かけましたが、インド系の方もいたり。
雰囲気的に東南アジアを中心に色々な国の仏教徒の方々がいらっしゃるのかな、という印象でした。
アショーカの獅子柱頭
期間限定夜のライトアップ
Thai Buddhist Chetawan Templeでは、旧正月期間中赤ランタンの装飾や寺院のライトアップイベントが催されます。
2023年の旧正月、ライトアップの様子を見がてら再び寺院をお参りしてきました。
たくさんの赤いランタンが飾られています。
大殿の前にはテントが設置され、オレンジ色のローブをまとう僧侶さん達がたくさんいらっしゃいました。
自分や家族の幸せに願いを込めて火を灯すオイルランプ。
私たちも願いを込めて夫婦で灯してきました。
タイの寺院でみたことがある金箔を貼るお参り、こちらの寺院でも行われています。
のりを塗って、お祈りしながら仏像の好きな場所に貼り付けます。良くしたいと思っている箇所に貼り付けると良いのだそうで。
寺院内には10体の仏像があり、わたしはそれぞれ違う場所に貼りました。(ぜんぶ良くなりますように…!)
ここまで様々な宗教の大きな寺院・建築が近場同士にみられる大都市は、世界的にも少ないのではないかな。
少なくとも日本や東京ではここまで近場で多様には見られないよね。
そこが私が個人的にもこころひかれる、多民族国家であるマレーシアの好きな一面なんだなぁ。
開催情報
2023年の旧正月イベントの開催情報。この期間に行ける方にはぜひおすすめしたいです。
所在地
Thai Buddhist Chetawan Temple
住所:No.24, Jalan Pantai 9/7, Seksyen 10 Petaling Jaya, 46000 Petaling Jaya, Selangor
アクセス
〈公共交通〉
鉄道:LRT線Taman Jaya駅から徒歩約10分
〈タクシー/Grab等〉
KL Sentral駅から車で約10分。
〈車/駐車スペース〉
敷地内に野外駐車スペースあり。中に入れる場合は門番の方が案内してくれます。混んでる場合だと敷地の前に路駐している車も多いです。
開館時間
AM9:00 – PM5:00
※旧正月時期は朝はやくから夜遅くまで特別営業を行っています。詳しくは上記「開催情報」に掲載している写真をご確認ください。
入場料
無料
まとめ
クアラルンプールのすぐそばにこんなに大きなタイ寺院があるとは知らず驚きましたが、タイ人だけではなく、中華系マレーシア人やその他の国の仏教徒、いろいろな国籍の方が一堂に集う、まさに平和を象徴するような寺院だなと感じました。
そのタイらしい色彩豊かな装飾や建築も興味深いです。様々な国籍の方が集う場所だからこそ、日本人も訪れやすい寺院ではないかなと思いました。
クアラルンプール中心地からもアクセスしやすいので、興味のある方はぜひ、マレーシアに居ながらタイ旅行のような雰囲気が味わえる寺院へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
▼クアラルンプールにある中華寺院です。興味のある方にはこちらもおすすめ。
クアラルンプールの観光やお出かけ情報の参考になれば嬉しいです!
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