本記事では、マレーシア ペラ州イポーから北西の街クアラ・カンサーにあるイスラム教モスク「Masjid Ubudiah/ウブディア・モスク」について、実際に撮影してきた写真とともにスポットの様子を紹介します。
イポーからクアラカンサーへ
イポーの街から更に北西へ約50キロの距離にある都市、ペラ州のかつての州都クアラ・カンサー。(現在の州都はイポー)クアラカンサーは18世紀頃スルタン(州の王様)が移り住み、王宮関連の建物も多くペラ州の『ロイヤルタウン』としても知られる都市です。
イポーの中心街からは車で約1時間前後でアクセス可能。この街で行ってみたい場所が数カ所あったので、イポー旅のついでに足を延ばしてきました。
▼伝統工芸品の陶器・水差し「ラブ・サヨン」のモニュメントもいたる所に。
▼街の出入り口はロイヤルタウンらしい色使いの門構え。
▼街の中心ロータリーには目印になる立派なクロックタワーがそびえます。
▼ここから王宮などのあるロイヤルゾーンへ。街灯の装飾もなんだか豪華。
Masjid Ubudiah 情報
歴史と建築
第27代ペラ州のスルタンの命により建設がすすめられ、1917年に完成したモスク。2022年現在で105年の歴史のあるモスクです。
実は建設には紆余曲折があったことでも有名なのだそう・・・▼
まずモスクの基礎をイタリアから取り寄せた大理石で作ったのですが、スルタンの所有していた2頭の象が踏みつけてしまい破壊されてしまいます。
その後イタリアへ大理石を再発注したものの、第一次世界大戦の勃発により届かず5年が経過。
他を探し回り、南アフリカから大理石を運ぶことができやっとこ建設を再開、そして1917年に完成。
まさか飼っていたゾウたちに破壊されて建設ストップとは大変だったんだニャー
建物デザインはイポー鉄道駅などを手掛けたイギリス人建築家A・B・ヒューバック氏によるもの。ヒューバック氏についてはこちらもどうぞ。
モスク写真
外観・全体
看板のジャウィ文字の字体も見たことないスタイルでカッコいい。
さすが『マレーシアで最も美しいモスク』と言われるモスク。ロイヤルな雰囲気が漂っております。
大きな黄金のドーム
他のモスクでよくある形のドームと違い、球体に近いかたちの金色のドームも特徴的。
どの方向から見ても美しくて、いろんな方向から撮影しました。
美しい装飾の数々
アーチや柱、ミナレットの装飾も細かくとても美しいです。うっとり。
中の様子
訪問時、礼拝時間だったため礼拝室内は見ることができませんでしたが建物内の見学だけさせていただきました。
▼噂の一度ゾウ達に破壊され再建された大理石の土台部分、景色とアーチたちが反射して美しい。
▼Instagramの写真をお借りしています。礼拝室内の天井・壁・絨毯全て美しい…!いつかまた行けたら、自分の目でも見てみたいです。
空撮
所在地
Masjid Ubudiah Kuala Kangsar
住所:Jalan Istana, 33000 Kuala Kangsar, Perak
アクセス
〈公共交通〉
鉄道:ETS線Kuala Kangsar駅までは
KL Sentral駅から約4時間
Ipoh駅から約50分
〈車/駐車スペース〉
イポー駅からモスクまでは車で約50分
クアラカンサー駅からモスクまでは車で約5分
モスク敷地内に来客用の駐車スペースあり。
開館時間
9:00am – 6:00pm
※礼拝時間は見学できない時間帯あり
入場料
無料
まとめ
街全体にロイヤル感の漂う街クアラカンサー。そんな街のウブディアモスクもまたロイヤル感たっぷりで、なんだか特別な空気を感じました。
マレーシアで最も美しいといわれる由縁は、その豪華な外観や内観だけではなく、建設までの歴史や周辺の雰囲気なども含まっているんだなと、現地に訪れてみて体感しました。
特にイポーまで車で旅行される予定の方であれば、少し足を延ばしそのロイヤルタウンの雰囲気を味わってみるのもおすすめです。
イポー・クアラカンサーへの旅行や観光情報の収集をされている方へ、記事の内容が参考になれば幸いです。
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