この記事では、私たちが2021年3月にマレーシアで保護猫をお迎えした時のことを記録にしています。これからマレーシアでペットをお迎えしようと考えている方や、保護犬や猫のお迎えを検討されている方の参考になれば幸いです。
保護猫を迎えるという選択肢
マレーシアのペットショップにも、少ないですが日本と同じように血統種の生体販売を行っているお店もあります。しかし私たちは、日本に居たときからいつか猫を迎えるなら保護猫が良いなと決めていました。なので、マレーシアで猫をお迎えしようと決めた際、現地で保護猫を迎えられる施設はあるのかなと色々調べてみました。
マレーシアにある動物保護団体『SPCA』
マレーシアにもいくつかの動物保護の団体や施設があることが分かりました。その中で私たちは『SPCA』という世界中に拠点があり、マレーシア全土にも拠点を置いている動物福祉非営利団体の施設へ、まず話を聞きに行ってみることにしました。
クアラルンプールからだと、SPCAの最寄りの施設はAmpang地区にある『SPCA Selangor』という場所になります。『SPCA Selangor』独自の拠点公式ホームページもあります。
更に、オフィシャルInstagramやFacebookなどのSNSアカウントもあり、営業時間のことや里親募集の子たちの写真が更新されたりするので、気になる方はSNSもフォローしてチェックしてみると良いと思います!
マレーシア国内には他にも、下記の各場所に拠点があるようです。ホームページやフェイスブックがある場所には、見つけたリンクを一緒に貼りましたのでお近くの場所を参考にしてみてください。
- SPCA Ipoh
- SPCA Johor
- SPCA Kota Bharu
- SPCA Kota Kinabalu, Sabah
- SPCA Kuching, Sarawak
- SPCA Malacca
- SPCA Penang
- SPCA Seberang Prai
- SPCA Kajang
- SPCA Seremban
- SPCA Kedah
クアラルンプール最寄りの『SPCA Selangor』へ
施設の場所(地図)
まずはアポイントメント連絡
私たちがSPCAへの訪問したのは、3月14日。本当はもっと早く訪問したいと考えていましたが、マレーシアでは3月4日までMCO2.0(活動制限令)が発令されており、クアラルンプール地域外への外出が制限されてたために待機。MCO期間は終わっていましたが念のためメールで事前にこの日に訪問したいと連絡を入れました。すると、営業時間のことをなど丁寧な返信をいただきました。MCO期間中ではなかったので、とりあえず営業日なら何時に来ても大丈夫、との事。アポイントを取るついでに、気になることなど質問も一緒にしたので、不安な場合は訪問前に直接問い合わせをしておくと安心かなと思います。ちなみに返信が来るまでは5日くらいかかりました。
現地施設訪問での流れ
駐車スペース
『SPCA Selangor』まで私たちは車で訪問しました。電車LRTの最寄り駅(AJ182 Ampang Point駅)からだと徒歩で18分程かかるようなので、特に動物の連れ帰りの際は車かタクシーを使った方が良いと思います。(Grabも場合によっては動物同乗拒否される場合があるようです…)敷地内には10台分くらい駐車スペースがありました。

訪問受付
まず、建物内に入ったら検温とMySejahteraのQRスキャンを済ませ、左側のカウンターが受付なので、そこで「Cat Adoption(猫を保護)したい」旨を伝えます。ここで受付票に名前などを記入しました。※たまに受付に誰もいないので、その時はスタッフが誰か来るまで待ちます。待合場所にはベンチや椅子もあります。

保護猫部屋へ
その後、スタッフの方に保護猫達のいるお部屋まで案内されました。私達が訪問した時は部屋の中には子猫から成猫まで十数匹前後の猫ちゃんたちがいました。ワクチンが済んでおらず柵の中に入っている子や、人に怯えて物陰に隠れている子、人懐こく寄ってくる子、とにかく威嚇してくる子、様々。私たちの前に来ていた家族が1匹猫を連れ帰る手続きをするとの事で、スタッフさんに「とりあえずここで待っててね」と言われたので私たちは部屋の中の猫ちゃんたちに挨拶しながら様子を見つつ、しばらく一緒に遊びました。猫ちゃんたちに囲まれてとにかく天国のような時間でした。



運命の出会い
元々その日は、「とりあえず施設の様子を見に行って話を聞いてみよう」という流れで訪問したのですが、そこで運命的な出会いをします。私たちはそこでジニーに出会いました。他の猫たちも懐っこい子たちもいたのですが、ジニーは初めから私たちに興味津々で一番近寄ってきてくれて、なんと遊んだ後に夫(PON)のおなかの上で寝てしまい、ふたりして「もうこの子を連れて帰るしかない!!」とメロメロにされてしまったのでした。


こんな姿で寝られてしまったら…もう連れて帰る以外の選択肢はありませんでした。
連れて帰る手続き
その後しばらくしてスタッフさんが戻ってきて、どの子にするか決まった?と聞かれ「この子を連れて帰りたいです!」と相談。その場で名前や性別、性格や兄弟のことなどいろいろ教えてくれました。保護してくれた方へも報告するからと、その場で私たちとジニー一緒に写真撮影。保護してくれた方もどんな方の家族になるのか見届けられるので素敵な取り組みだなと思いました。
「Ginnie(ジニー)」は保護施設で付けられていた名前ですが、私たちは彼女をそのままの名前で呼ぶことにしました。
その後受付の場所まで戻り、必要書類の記入をします。住所・氏名をはじめ、住む家や家族の情報など。また、スタッフの方と確認しながら誓約書的な欄にもチェックし、サインします。そしてその場でAdoption Feeも支払います。支払いにはカードも使えます。


チャリティショップ
受け受けのすぐ横に、チャリティショップという名前の一通りのペット用品が揃った小さなショップがあります。私たちはそこで、移動に必要なキャリーケージ、ドライフード、猫トイレボックス、猫トイレ砂を購入しました。全部でRM150(日本円で約4,000円)ほどでした。安いですし、この施設への支援にもなるようので最初はここで色々購入するのがおすすめです。

スタッフさんから説明
接種済みのワクチンの記録が載っているペット手帳をもらい、今後のワクチンのスケジュール、動物病院のことなどスタッフの方が色々説明をしてくれました。フードやトイレのこともアドバイスをもらいました。また、Royal Canin(猫フードブランド)のスターターキットも持ってきてくれました(ギフトとして貰いました)。中には猫の基礎知識本や子猫用のフード、フードボウルなどがセットになっており、Shopee(ネットショップ)購入で使用できる半額クーポンの登録方法まで丁寧に教えてくれました。最後に書類諸々を受け取り、次回ワクチン接種の訪問日を確認して終わりました。訪問から終了までの時間は2時間弱位だったかなと思います。私たちの場合猫部屋には1時間ほど滞在しました。所要時間はその時のスタッフさんの数や来客数によっても変わると思います。


ジニーとの生活の始まり
そしてこの日から、我が家でのジニーとの生活が始まりました。家に着くと最初は家じゅうをくんくん匂いを嗅いでまわり、その後おもちゃで遊んだりご飯を食べて、トイレも何も教えていませんが、設置した場所で上手にしてくれました。トイレの砂は施設でどんなものを使っていたのかスタッフさんに確認して、チャリティショップにて同じような細かい砂を購入していたので良かったです。





まとめ
『SPCA Selangor』でスムーズに保護猫を迎えることができて、私たちは総合的にとてもよかったと感じています。ここでは動物病院の獣医の先生も駐在していて、ワクチンの接種や去勢・避妊手術、健康相談をすることも可能です。動物の月齢によっては必要なワクチンの接種や去勢・避妊手術もされているので安心してお迎えすることができると思います。施設内もとてもきれいに保たれていましたし、スタッフやボランティアの方々もとてもフレンドリーな雰囲気です。チャリティショップでも様々なグッズが手に入るので、初めて猫や犬を迎える人にとっても必要な道具も一緒に手に入れられるのは助かると思います。クアラルンプールで猫や犬を迎えたいと思っている方は、ぜひ『SPCA Selangor』への訪問を一度検討されることをおすすめします!運命の出会いが待っているかもしれません。

今ではジニーのいない生活なんて考えられないよね。
可愛いジニーに出会えて家族に迎えることができて、本当に良かった…!
うちに来てくれてありがとう!

私が君たちを選んでやったんだ。責任を持ってお世話するにゃん!

もちろんです!みんなで仲良く健康に、楽しくやっていこうね!
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