本記事では、マレーシア ペラ州イポーから北西の街クアラ・カンサーにある王宮博物館「Istana Kenangan/イスタナ・クナンガン/クナンガン王宮」について、実際に撮影してきた写真とともにスポットの様子を紹介します。
Istana Kenangan クナンガン王宮情報
イポーからクアラカンサーへ入り、まずはウブディアモスクを見学してきました。
他にも見どころはないかな、と探して見つけたスポット。
現スルタンがお住まいの王宮『イスタナ・イスカンダリア』と『イスタナ・フル』に関しては建物はとても立派で周辺の雰囲気もロイヤル感漂っていますが、どちらも中に入って見学することはできません。

そのため、ウブディアモスクの近くで見られる王宮関連の建物は今のところここだけになります。
※『Galeri Sultan Azlan Shah/スルタン アズラン シャー博物館』もあるのですが、2022年3月現在改修中で休館しています。
歴史と建築
1926年に建設された建物で、当時王宮を建て替え中だったためにスルタン(ペラ州の王族)たちの仮住まい的な場所として建てられた建物。実際にスルタンたちが2~3年住んでいたのだそう。
現在はその美しい建造物は博物館として残され、スルタンたちの集めたコレクションの品や歴代スルタンたちの写真が展示されています。

釘を使わない伝統マレー建築
建物は1本の釘も使わず、全て木材により建てられた伝統的なマレー建築でした。現在は建物を保護するために土台の床材だけは大理石に変えられています。

中の見学
特に入場料などはありません。建物の前で靴を脱いで中を見学します。靴を脱ぐので中はとてもきれいでした。

ここから先の撮影は禁止ということだったので写真はありませんが、展示物や歴代スルタンたちの写真、寝室などを見学することができました。
美しい職人技の数々
個人的にこの場所の最大の見どころは、何と言ってもその職人技光る細かい彫刻の入った装飾品や外壁だと思います。

人が作るからこその美しさがそこにあります。このはっとするような、鮮やかビビッドな色味も素敵。

イポーの旧市街でみられるプラナカタイルや粘土彫刻の外壁もいいですが、この木で丁寧に編み込まれた外壁装飾も味があって本当に素敵です。
こうすることで中が涼しくなるのでしょうか?とても綺麗でうっとりしました。

木材なので、どうしても維持管理は大変みたいで何度か改修が入っているようです。2022年現在、改装が終わったばかりのようで建物の傷みもなく色も鮮やかでした。

所在地
Istana Kenangan Muzium Diraja Kuala Kangsar
住所:33000 Kuala Kangsar, Perak
アクセス
〈公共交通〉
鉄道:ETS線Kuala Kangsar駅までは
KL Sentral駅から約4時間
Ipoh駅から約50分
〈車/駐車スペース〉
イポー駅からは車で約50分
クアラカンサー駅からは車で約5分
建物前に来客用の駐車スペースあり。
開館時間
10:00am – 4:30pm
※金曜日の12:15~2:45は礼拝時間のため一時休館するため注意です

入場料
無料
まとめ
街全体にロイヤル感の漂う街クアラカンサー。王宮博物館は博物館とイメージするような規模はなくこじんまりしていましたが、職人技が美しいマレー伝統建築はとても見応えがあり綺麗でした。
ウブディアモスクを訪れる予定であればモスクからも車で3分、歩いても10分位の距離なのでモスクと一緒に見学されることをおすすめします。

道中、ペラ川沿いを走るのでロイヤルな雰囲気ながらもとても落ち着いていて静かで、街はのどかに感じました。
次の記事では街を出て少し北のスポットに向かいます。

イポー・クアラカンサーへの旅行や観光情報の収集をされている方へ、記事の内容が参考になれば幸いです。
- クアラカンサー政府ポータルサイト内「Istana Kenangan」ページ
- ペラ州政府ポータルサイト内「Muzium Diraja Kuala Kangsar」ページ
- ペラ州観光局発行の観光パンフレット/リーフレット内容より
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