マレーシアの首都クアラルンプール近郊の高原リゾートとして有名な街のひとつ「キャメロンハイランド/Cameron Highlands」。本記事ではキャメロンハイランドのエリア概要や歴史、アクセス方法、実際に訪れた4つの茶畑の特徴とおすすめポイントについてランキング形式で紹介します。
キャメロンハイランドへの日帰り観光や宿泊を含めた旅行を検討している方へ、ひとつの例として旅のアイデアの参考になれば幸いです。
Cameron Highlands 情報
概要
キャメロンハイランドは、クアラルンプールから北に約150㎞の場所にあるパハン州の北西端に位置する高原リゾート地。標高約1500m前後、年間の平均気温は18℃と涼しいため避暑地としても親しまれる街。また、紅茶や高原野菜・花の栽培地としても知られ、たくさんの茶畑や果樹園などが立ち並びその見学施設や直売所なども大きなみどころです。
ちなみにマレーシア クアラルンプールのISETANやJaya Grocer、AEON等のスーパーで手に入る日本クオリティの農作物を届けてくださる千年農業さんの「ちとせ野菜」たちも、キャメロンハイランドの地で栽培されているよ。
歴史
1800年代後半
1885年、マレーシアの英国植民地時代にこの土地周辺の調査と地図作成を任命され英国から派遣された測量学者ウィリアムキャメロン(William Cameron)氏が「山合いに隠された高原地がある」と今のキャメロンハイランドの土地を発見。
彼の名にちなみこの高原地は「キャメロンハイランド/Cameron Highlands」と名付けられます。
1900年代
しかしその後40年ほど動きはなく。1925年頃から農業試験が始まり、英国人主導による紅茶プランテーションやリゾート開発が始まります。この時代、農地での労働力として多くのタミル人を主としたインド系移民も流入します。
その後太平洋戦争や世界大戦などの紆余曲折を経て、マレーシア屈指の高原農地・高原リゾートとして変貌を遂げました。
2000年代~現在
大戦前には英国人経営の紅茶プランテーション会社が多くあったそうですが、現在までも残るのはわずか。
そんな歴史の中で元英国役人たちの邸宅や保養所となっていた英国建築の建物が今も多く残り、素敵なコテージやホテルに改修されたり、アフタヌーンティが楽しめるラウンジがあったりとまるで英国のような雰囲気を残すエリアも。
近年では新たな観光スポットやリゾート開発も進み、マレーシアを代表する高原農地・高原リゾート街のひとつとなっています。
ほんの少しでも歴史を知ってから街を訪問すると、滞在や観光もより楽しめるよ!
BOH Plantations
ジム・トンプソン失踪事件
クアラルンプールからの行き方
車で行く
キャメロンハイランドまでクアラルンプールから車で行く場合、約3~4時間前後※で行くことができるため日帰りでの旅行も可能です。(※向かう場所・曜日・時間帯や渋滞状況によっても所要時間は変わります)
旅行会社のツアーやタクシーチャーターで行く
効率よく観光するなら、時間貸切のツアーやタクシーチャーターを利用して行くのが一番便利です。
クアラルンプールを自由自在にアレンジ!日本語ガイド付き貸切チャーター
クアラルンプール 貸切チャーター あなた流に自由に観光<半日または1日/日本語ガイド>
キャメロンハイランド観光1泊2日ツアー<宿泊&食事付>
ツアー行程:8時KL発→12時昼食→BOH紅茶園見学→ホテル泊→サンポー寺院→ストロベリーファーム→お土産店→16時KL着※詳しくはリンク先よりご確認ください。
宿泊してゆったり過ごせるツアーも魅力的だね
バスで行く
クアラルンプールの長距離バスターミナル「Terminal Bersepadu Selatan(通称TBS)」からキャメロンハイランド行きのバスが1日に数便運航中のようです。バスの場合チケット代は片道RM35で所要約4時間半~5時間。時刻など詳しくはTBS公式サイトよりご確認ください。
鉄道を使ってイポーから行く
KL Sentral駅から鉄道ETS線を使いIpoh駅まで行き(所要約2時間半/片道RM79)、イポーからキャメロンハイランドまでバスで行く(所要約2時間/片道RM30前後)というルートも。イポーからキャメロンハイランドへのバス時刻など詳しくはTerminal Meru Raya公式サイトよりご確認を。
行きか帰りどちらかをイポー旅と組み合わせて行くのもあり。
※車以外の方法で行く場合はキャメロンハイランドのエリア内での移動方法も考える必要があります!
タナラタのバスターミナル横にはタクシーステーションがあり、そこでタクシーをつかまえたりチャーター交渉することも出来るようです。
観光スポット
キャメロンハイランドにはみどころや観光スポットがたくさん。茶畑以外にも花畑(バラ園やラベンダー園など)、サボテン園、英国風ガーデン、養蜂場、果樹園(特にイチゴ栽培が有名でイチゴ園はたくさんある)、動物園、蝶々園などなど。
高原リゾートらしいロングステイヤー向けのゴルフ場やトレッキングコースなどもあったりします。
ツアー予約サイトから入場チケットやキャメロンハイランド発着の現地ツアーの事前予約・購入が可能です。
日本語で日本のクレジットカード決済でチケット購入ができるのが安心。
どこに寄るか、何をするかは日帰り旅か宿泊旅かによっても変わりますが、マレーシアの他の都市や観光地とは雰囲気が違い移動も大変なので、事前にある程度計画を立てて旅することをおすすめします。
紅茶畑めぐり
私たちは夫婦で紅茶が大好きなので今回はとにかく紅茶畑めぐりをする!(時間があれば他にも寄る)をテーマに、事前に紅茶畑・紅茶園の場所を調べ、計4か所を順番に訪問してきました。
実際のルートについてはこのあと紹介します▼
見どころスポット&茶畑紹介
クアラルンプールからキャメロンハイランドへ実際に私たちが旅したルートを紹介します。各スポットや茶畑・ティーハウスの詳細は個別記事リンクより。
- AM7:00クアラルンプールを出発!
〈車移動約120分〉
- AM9:00
キャメロンハイランドまでの道中立ち寄り。滝と空気も気持ち良くリフレッシュ休憩できる場所。(所要約20分)
〈車移動約60分〉
- AM10:20
1つ目の茶畑&ティーハウスにて早速のティータイムと茶畑見学。(所要約60分)
〈車移動約5分〉
- AM11:30
2つ目の茶畑&ティーハウスで茶畑見学。(所要約30分)
〈車移動約100分〉※この間で60分以上渋滞にはまったため、車窓から景色を楽しみました。
道中キャメロンハイランド中心街の風景たち。新しいモノクロファミマや時計塔など。 - PM2:00
3つ目の茶畑&ティーハウスにて遅めの昼食&ティータイム。(所要約90分)
〈車移動約40分〉
- PM4:00
4つ目の茶畑&ティーハウスでも茶畑見学。(所要約30分)
〈車移動約30分〉
- PM5:00Viewpoint Gunung Yong Belar
キャメロンハイランドからイポーへ抜ける山道に絶景ポイントを発見し、一時休憩。(所要約10分)
〈車移動約80分〉
- PM6:30イポーの中心街に到着
この日はイポーの街で1泊し観光してきました(イポー滞在記は別記事にて紹介)→次の日KLへ帰宅
【独自】茶畑おすすめランキング
キャメロンハイランドにて計4か所にて茶畑観光を楽しんだ私たちが独自評価で選んだ、キャメロンハイランドおすすめ茶畑ランキングを大発表!!!
当然BOH Teaが1位だと思ってたろぅ?ところがどっこい!理由をよく読むニャ
▼選考理由とともに各茶畑の特徴を良い点・悪い点それぞれ箇条書きにて紹介。
1位 Cameron Valley Tea House 1
堂々の1位の栄誉を勝ち取ったのは【Cameron Valley Tea House 1(以下TS1)】!私たちが最初に立ち寄った場所でもあります。他の茶畑に比べ総合的に考えて最も良い点が多かったです。
時間が無い方、寄る茶畑は1か所に絞りたい方、月曜日に旅行予定の方はとりあえずTS1に行っとけば間違いないから!(信じていいよ)
▼詳細は個別ページに詳しくレポしています。
2位 BOH Tea Centre Sungei Palas Garden
キャメロンハイランドの代名詞かつ一番有名&恐らく一番人気の【BOH Tea Centre Sungei Palas Garden】たしかに素晴らしい景色と美味しいお茶でティーハウスは断然一番でした。
が…なぜかこの事に言及している情報をほぼ見かけないのが不思議ですが…「茶畑までの道怖すぎ問題」(←ランク下げ最大の要因)
冗談抜きで、崖沿い1台分の広さしかない道で対向車とすれ違う時は地獄。運転慣れてる自分でもかなり怖かった…。(思い出し泣き)
とは言え着いてさえしまえば景色は圧巻だし施設自体はもちろん断然素敵なんだけどねぇ。
▼詳細は個別ページに詳しくレポしています。
3位 Cameron Valley Tea House 2
【Cameron Valley Tea House 2(以下TS2)】は3位に。でも1位のTS1とはお隣同士なので時間がある方は両方行ってみるのもおすすめです。
人数が多い場合は(グループで行くとか)、TS2はティーハウスの座席数も駐車場も断然多いので最初からこちらでもいいかもしれません。
紅茶やスコーンだけじゃなくバーガーとかがっつり系メニューを欲してるならTS2はおすすめ。
茶畑見学に重きを置くならTS1の方がおすすめかな。TS1で茶畑をみてTS2でティーハウスに寄るのもありだね。
▼詳細は個別ページに詳しくレポしています。
4位 Cameron Valley Tea House 3
仕方なく4位になるのは【Cameron Valley Tea House 3(以下TS3)】。理由は一番遠いから。でも、ATVやサファリライドが楽しめるのは他にはないアトラクションだし、何より他の茶畑より人も少なく穴場的な茶畑だと思います。時間帯にもよると思いますが混みまくってる場所を避けたいならこっちまで来るのもありかも。
またはイポー方面からキャメロンハイランドへ周る、もしくはイポー方面に行く方には特におすすめかと。
私たちはイポーへ向かう道の途中だったので迷わず立ち寄ったよ。
▼詳細は個別ページに詳しくレポしています。
番外編 BOH Tea Garden Ringlet
実はBOH TEA(ボーティ)の茶畑・ティーハウスは2位で紹介した一番有名な「Sungei Palas/スンガイ・パラス」の茶畑の他に、もう1カ所「Ringlet/リングレット」にもあります。こちらは元祖ボーティの茶畑・工場なのだそうですが規模は小さめのよう。
他の茶畑とは違う方向の道に位置しており、茶畑までの道も細い道を長く走る必要があるようです。(私たちの場合、向かう方面が違ったためここには立ち寄れませんでした。)
もし時間が無く「Sungei Palas/スンガイ・パラス」まで行けない場合、KLからより近いこちらの茶畑に立ち寄るのも一つの案かもしれません。
▲Google Map上の口コミでは、なぜかリングレットの方にスンガイ・パラスの写真を間違えて投稿されている方多いです。行ってみたらここじゃなかった!と間違えのないように、ご注意を。
茶畑&ティーハウスマップ
▼上記で紹介した各茶畑所在地がわかる簡単な地図です。参考にどうぞ。
ランキング内容まとめ
ちなみにね。私たちはもしまたキャメロンハイランドに日帰りで行くなら、断然TS1に行くと思う。
道幅拡張しない限り、BOHのリピートはないかな…センター自体はすごく良かったんだけどね…。(※あくまで個人の感想です)
まとめ
キャメロンハイランドではまさか東南アジアとは思えぬ涼しさを体感できたり、見どころもたくさんあり、とても魅力的な観光地でもある思います。
ちょっと辛口なことも書きましたが、茶畑についての詳しい情報とかマイナス情報ってあまり見当たらないので、全て自分たちが行く前に知りたかった!と思う情報をまとめました。結局どこの茶畑がいちばんおすすめなのか?が分かる記事を書いたので、この記事を読んでくださった皆さんがキャメロンハイランドへの旅や茶畑めぐりを楽しむための参考になれば嬉しいです。
キャメロンハイランドへの旅行や観光スポットの情報収集をされている方へ、記事の内容が参考になれば幸いです。
クアラルンプールを自由自在にアレンジ!日本語ガイド付き貸切チャーター
クアラルンプール 貸切チャーター あなた流に自由に観光<半日または1日/日本語ガイド>
キャメロンハイランド観光1泊2日ツアー<宿泊&食事付>
ツアー行程:8時KL発→12時昼食→BOH紅茶園見学→ホテル泊→サンポー寺院→ストロベリーファーム→お土産店→16時KL着※詳しくはリンク先よりご確認ください。
宿泊してゆったり過ごせるツアーも魅力的だね
コメント