本記事では、マレーシア クアラルンプール近郊の高原リゾート「キャメロン・ハイランド」にある紅茶園 「BOH Tea Centre Sungai Palas Garden/ボーティーセンター スンガイパラスガーデン」について、現在クアラルンプールに住む私たちが、ドライブ旅で訪れ実際に撮影してきた写真とともにスポットの様子について詳しく紹介します。
キャメロンハイランドへの日帰り観光や宿泊を含めた旅行を検討している方へ、ひとつの例として旅のアイデアの参考になれば幸いです。
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ツアー行程:8時KL発→12時昼食→BOH紅茶園見学→ホテル泊→サンポー寺院→ストロベリーファーム→お土産店→16時KL着※詳しくはリンク先よりご確認ください。
キャメロンハイランドとは?
キャメロンハイランドは、クアラルンプールから北に約150㎞の場所にあるパハン州の北西端に位置する高原リゾート地。
標高約1500m前後、年間の平均気温は18℃と涼しいため避暑地としても親しまれる街。また、紅茶や高原野菜・花の栽培地としても知られ、たくさんの茶畑や果樹園などが立ち並びその見学施設や直売所なども大きなみどころです。
キャメロンハイランドのみどころ観光スポットは沢山ありますが、私たちは夫婦で紅茶が大好きなので今回はとにかく紅茶畑めぐりをする!(時間があれば他にも寄る)をテーマに、事前に紅茶畑・紅茶園の場所を調べ、計4か所を順番に訪問してきました。訪問した順に茶畑の様子や情報を紹介していきます!(4つの茶畑の比較記事もぜひ読んでね。)
私たちはキャメロンハイランドからそのまま山を越え、西のイポー方面までぐるっと周り1泊2日でドライブ旅をしたよ。1泊出来る場合はKLからこんな旅行もおすすめ。
キャメロンハイランドの街の概要・歴史、KLからのアクセス情報、紅茶畑の独自ランキングからGOOD&BADポイントなど含んだ、茶畑情報の全まとめな記事です▼
BOH Tea Centre Sungei Palas Garden 情報
3つ目に立ち寄った紅茶畑は、キャメロンハイランドの代名詞とも言えるマレーシア最大の紅茶農園『BOH Tea Centre Sungai Palas Garden/スンガイ・パラス・ボーティー園』
ここはマレーシア最大の紅茶会社BOH Plantations Sdn Bhd(ボープランテーションズ)の運営する2つの紅茶畑のうち、最大の紅茶畑とティーハウス。(もうひとつの紅茶畑およびティーハウスについてはまとめ記事にて紹介しています)
BOH Plantations Sdn Bhd(ボープランテーションズ)とは?
ボープランテーションズは1929年設立、2022年時点で93年の歴史を持つキャメロンハイランド最大の紅茶生産社。ボープランテーションズの紅茶のブランド名は「BOH TEA/ボーティ」。マレーシア国内でも広く販売されている国内生産の最大手ブランド茶葉。
日本でも成城石井やカルディなどの輸入品の取り扱いスーパーにも陳列されていることもある、マレーシア発の世界ブランドとして愛される紅茶銘柄です。
\ボーティおすすめの紅茶種類はこちらから/
BOH TEA/ボーティの歴史
マレーシアの英国植民地時代、イギリスから越してきたラッセル一家の息子の1人Archie Russell(アーチー・ラッセル)氏はマレーシアでマレー語や中国語をはじめ5つの言語を習得し、鉄道の建設やゴム農園など当地の産業発展に大きく貢献しました。
ひょえ!超絶エリート息子だにゃ
彼はその後、スリランカのカリスマ茶葉プラント師「A.B. Milne」(セイロンティーにも携わった人物)とともにキャメロンハイランドに紅茶園を始めます。→これが現在のBOH TEAの始まり。
長い歴史の中で世界恐慌や戦争により様々な困難があった中、創設者アーチー氏の息子Tristan Russell(トリスタンラッセル)氏が父の遺志を受け継ぎ、BOH農園拡大や機械化など事業を大きく成長させます。
そして2022年現在、BOH社のCEOを務めるのはトリスタン氏の娘Caroline Russell(キャロライン ラッセル)氏。 (創設者のお孫さんにあたる方)
BOH TEAの歴史は、ラッセル家によって代々受け継がれ成長してきたんだね。
BOH TEA/ボーティの意味
BOH TEAの『BOH』ってどういう意味なのでしょうか?公式サイトの歴史ページに載っていました。
BOHの名は、中国福建省の中国皇帝が発見したお茶の起源ともされる武夷山にある丘 ”BOHEA” に由来している。また”BOHEA” とは初期の中国茶貿易におけるプレミアムグレード茶葉の名前だった。
BOH TEA公式サイト内「Step Back In Time To When The Tale Of BOH Begins…」ページ
おぉ!武夷山のお茶って、先日書いた中国茶専門店の記事で調べた時に出てきた話!(個人的大興奮)こんなところで繋がるなんて驚き。
その他、キャメロンハイランドの簡単な歴史についてはまとめ記事にて紹介していますので興味のある方はそちらもどうぞ。
BOH紅茶園までの道
中心街の渋滞
キャメロンハイランドの中心街タナラタ~ブリンチャンエリアは、ほぼ一車線道が続くため渋滞ポイントでもあります。私たちも例にもれずTS2からブリンチャンで60分ほど渋滞にハマりました(土曜の昼間)。
渋滞も想定し余裕をもった予定を組んでたので大丈夫でしたが、特に土日や連休時にBOHに向かうのであれば渋滞を想定し早い時間に行くことをおすすめします。
紅茶園の山道
山道はものすごく細く、正直怖いです。運転者も神経使うのでとても大変です。よっぽど運転に自信がある方を除き個人的には大きい車で行くのはやめた方が良いと思います。
1台分しか道幅ないのに、対向車が来るのでギリギリすれ違える場所までバックしたり待機を繰り返しました。
旅行情報誌や他の方の発信でこのことに言及してるのをほぼ見ませんが、かなり重要な情報だと思いますよこれ。
駐車場情報
さすがのBOHさん、駐車場はきれいに整備されておりキャパもあります。
ウォークウェイ
ティーセンターの建物まではこの道を徒歩で登ります。
▼駐車場を上から見るとこの通り。ティーセンターまでの距離も分かりやすいかな。
BOHのサイン
このアングルの写真は一番有名なフォトスポットですね。ウォークウェイの途中にあります。
ボーティーセンター
センターの建物に到着。おしゃれな建物です。入口向かって左側が飲食エリア、早速向かいます。
ラウンジテラス
Tristan’sTerrace
左右に背中合わせに飲食カウンターがありますがどちらも同じです。混み合うので2カ所用意されているもよう。列に並びます。
メニュー情報
ショーケースや表から確認してこの紙に記入して注文します。各種ラインナップや価格の参考にどうぞ▼
★印をつけたメニューすごく良かったので個人的おすすめ
ショーケース
天気良すぎてガラスに風景反射しちゃってますが雰囲気伝われ!笑
おすすめメニュー
ケーキは2種類食べましたが断然バスクチーズケーキが美味しかったです。そして皆知ってるようで一番売れてましたね。
▼安定の美味しさでございます、BOH Tea キャメロニアンゴールド。
▼このツナバタークロワッサンもめちゃくちゃ美味しかったです(腹ペコだったので尚更。笑
座席の様子
茶畑に張り出したテラスで景色も素晴らしく、座席数もかなり多いです。写真は左側のテラスですが右側にも広いテラスがあります。
テラスからのビュー
広大なBOHの茶畑をみながら飲む紅茶の味は格別。
▼テラス内の床の模様もとても可愛かったので思わず撮影。
ビュースポット
茶畑に張り出した一番奥のスペースへ行ってみます。
▼皆さんここで記念撮影しています。広々してて涼しくて本当に気持ち良い。
ギフトショップ
テラスの反対側に、大きなギフトショップがあります。スーパーで見かけるお馴染みのラインナップから、ここでしか手に入らないグッズまで色々揃います。
BOH TEAのラインナップは、ブラックティー以外にもフレーバーティやスパイスブレンド、アイスティなど全部で20種類以上。
ショップ限定品
公式ネット販売にもないので恐らく限定品なのではと思うものを紹介します。
ストロベリージャム
BOH社がセレクトした、キャメロンハイランド生産のイチゴジャム。
ボディケア用品
茶葉とエッセンシャルオイルで作られた石鹸やボディローション。すごくいい香りだったので即決お買い上げ!
オリジナル柄マグカップ
この同じ柄の茶葉缶は販売されていますよね。華やかですごく可愛いのでご自宅用のお土産にも。
紅茶アソートボックス
様々な種類のティーバッグが数個ずつアソートになったボックス、巷のスーパーでは見かけないので私は初めて見ました。これらは通販でも取り扱いがあるので店舗限定品ではありませんが、私がイチオシだと思ったものたち。
紅茶って基本箱買いになるけど、あまり好みじゃなかったりしたら勿体ないし、お土産で渡すなら好みがわからないから尚更…と思ってたけどこれ最高では?色々な種類をすこしずつ試せるから、気に入ったものがあれば次はそれを買えばいいし!
お土産にも最適!
▲こんな可愛らしいアソート商品があったとは。6種12包入りの小さいサイズも。お土産として買うなら完全にこれだなと思いましたね。箱のデザインもシンプルだけど箔で高級感もある。
購入品
まだ飲んだことのない種類のBOH紅茶も入っている大き目のアソートもGETしました。少しずつ試せるのが嬉しいので、これは本当におすすめしたいです。(その分若干割高ではありますが)
▲店舗限定品?の紅茶ソープも良い香りで紅茶好きにはたまりません。
展示スペース・ミニシアター
試飲しながらBOHの歴史が学べるミニシアターがあったり、プランテーションの歴史を感じられる貴重な当時の写真などが見られたり、小さいですが展示スペースもあって面白かったです。
ファクトリーツアー
私たちの訪問時まだ休止中でしたが、摘まれた茶葉が紅茶になるまでの過程を見学できる無料ツアーも行われているようです。時間のある方は見学してみては?
所在地
BOH Tea Centre/BOH Sungai Palas Tea Centre
住所:Brinchang, 39000 Brinchang, Pahang
アクセス
KL Sentral駅から車で約220分。(※直行の場合。曜日・時間帯や渋滞状況により変動あり)
タナラタのバスステーションからは車で約20分。(※曜日・時間帯や渋滞状況により変動あり)
〈車/駐車スペース〉
敷地内に広い駐車スペースあり。
営業時間
火ー日 AM8:30 – PM4:30
月曜日は定休※祝日や振替休日除
茶畑入場料
BOHでは茶畑に入場はできません。
ティーセンターへの訪問自体は無料。
まとめ
ティーセンターの建物やテラスでの飲食、茶畑の景色も大変素敵で、さすがマレーシアの紅茶業界をけん引してきた老舗BOHボープランテーションズ社。限定品の販売があったりとお買い物も楽しめて、ティーセンターは総合的に大満足でした。
ただ、往復する際の道が大きな問題…とても怖くて寿命が縮んだ気がしました。こんなに素晴らしいティーハウスなのに…。近い将来道幅問題が解決するのを願います。これから行かれる方々はくれぐれもお気を付けください。道は辛いですが素晴らしいティーセンターでは楽しい時間が過ごせることと思います。
▼次の記事では「Cameron Valley Tea House 3」の様子をレポートしています!引き続きお楽しみください。
▼ひとつ前に立ち寄った茶畑「Cameron Valley Tea House 2」の記事はこちら。
キャメロンハイランドへの旅行や観光スポットの情報収集をされている方へ、記事の内容が参考になれば幸いです。
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