本記事では、夫の就労ビザ(Enployment Pass/以下EP)の帯同家族として帯同ビザ(Dipendent Pass/以下DP)で滞在している私が、マレーシアで自分の個人名義の銀行口座を開設するまでの流れを解説します。私もこのような情報が欲しくて探しましたがほぼ見つからなかったので、同じような立場の方で情報を探されている方の参考になれば幸いです。
自分の口座が無い事で困る場面
時代の流れやご時世も相まって、ネットショッピングやデリバリー含めオンラインで決済する機会がとても多いですよね。そんな中、最初は外国に住んでいるし仕方ないか…と思っていたこともやはり自分の銀行口座が無い事によって煩わしさを感じることがだんだん増えてきました。私の場合は、以下の通りです。
働いてない私でもマレーシアで自分の口座ってつくれるのかな?今後数年間はマレーシアに住む予定だし、特にオンラインでの振込決済時のストレスから解放されたい!
とりあえず色々な銀行で聞いてみよう!
我が家では夫の協力もあり、私の個人名義の銀行口座を開設することができました!
口座開設の流れを下記にて時系列に説明していきます!
口座開設できた銀行
Standerd Charterd Bank Malaysia スタンダード・チャータード銀行(以下SCB)
スタンダードチャータード銀行(スタンダードチャータードぎんこう、英: Standard Chartered Bank、中国語名は渣打銀行[1] 、英語略称SCB、あるいはStanChart LSE: STAN)は、ロンドンに本拠を置き、世界70ヵ国に事業ネットワークを展開する世界的な銀行金融グループである。香港ドル発券銀行の一つ。
引用元:Wikipedia
なぜこの銀行だったのか理由は単純で、開設までの道筋は下記の通りですが「滞在期間1年未満のDPでも個人口座の開設可能」だったからです。
銀行窓口よりキャンペーンを狙うべし
銀行の窓口
銀行の窓口に「口座開設したいです」と行くことも考えたのですが、まず銀行の窓口に行くには平日かつオフィスアワーに行かないといけません。銀行には様々なお客さんが時間内に押し寄せますから、混み合っている時間帯の場合はどのくらいの時間待たされることになるのか分かりません。しかもせっかく時間を作ってわざわざ行ったのに担当者によってはそもそも「DPじゃだめよ」と門前払いされる可能性無きにしも非ず。
実は渡航してからすぐ、夫が自分の給与口座の開設をする際にいわゆるマレーシアの大手銀行「MayBank」や「CIMB」でも問合わせていましたが「DPの場合は個人口座開設不可」または「開設可能だが平日オフィスアワーに2人での来店が条件」等と回答されたため、しばらく保留していました。
銀行のキャンペーンブース
マレーシア国内の比較的大きめなモールの中だと、高頻度で見かける銀行のキャンペーンブース。まさに私たちはそこで銀行口座開設の手続きをしました。ブースの開催は不定期のようですがだいたいいつもどこかしらの銀行が出しているイメージ。まず、特筆すべきは平日・土日・祝日関係なく朝から夜までブースが開いているという点。そのため週末に夫とふたりでモールでのお買い物ついでに相談しに行くことが出来ました。
なぜキャンペーンブースが良いのか
銀行のキャンペーンブースの主な目的は基本的には「クレジットカードの勧誘」です。ブースの店員さんたちはみな、恐らく目標数字やノルマがあるのか必死に客引きしてきます。クレジットカードを作るにはそもそも引き落とし銀行口座が必要ですよね?なので、カードを作るのと一緒に口座も開きたい、というとすんなり案内されました。しかも店員さんたちは自分たちの数字が欲しいので、丁寧にガンガン案内してくれます。
これが銀行窓口で開設するのと大きな違い!
銀行だとどちらかと言えばこちらがお願いする立場で 客<担当者 になりがち。でもキャンペーンだと担当者がお願いする立場で 客>担当者 になる。だから態度も全然違ったよ。(個人の感想です)
夫婦で一緒に口座開設する
ちなみに収入のない(働くことのできない)DP帯同ビザでは、クレジットカードは発行できません。つまり私は自分の口座に紐づいたクレジットカードを作ることは不可。なので、
就労ビザを持っている夫がクレジットカード作る&口座を開設するから、ついでに妻の分の個人口座も開設してちょうだい!作戦
に出ました。結果、何の問題もなく2人とも手続きを進めることが出来ました。
銀行の担当者的にはクレジットカードを作ってもらえるし(←これが彼らの本来の目的)、私も口座が作れるし (←これが私たちの本来の目的) 、
これぞWin-Winの関係です!
なので、DPの方が1人だけで口座開設だけをお願いする場合どうなるのかは分かりません。それだとキャンペーンブースの担当者的には、よほど大金の預入や投資見込み等がない限りは嫌がられる可能性も考えられます。また、もしもEPの持ち主が何らかの理由で新しい口座の開設とクレジットカードの作成を拒む場合は使えない技なので、その場合は参考にならずで申し訳ないです。
口座開設申込時の状況
口座開設の申し込み当時の私たちのビザ関係・銀行口座の基本状況です(参考まで)。
夫(EP所持者)
妻(DP所持者)
ちなみに、他のキャンペーンブースで出展していた銀行「HSBC」と「Citi」ではマレーシア滞在歴1年以上というのが口座開設の条件。「SCB」だけは特に何も言われず!
口座開設に必要だったもの
夫(EP所持者)
妻(DP所持者)
妻側(DP)の住所証明をどう手に入れるか問題
住所証明に使える書類は、Standard Chartered銀行の場合以下の通りです。
- マレーシアの運転免許証(国際免許証はNG)
- TAXレター等の政府発行書類
- 不動産の所持証明の書類
- 銀行からの書類
- 公共料金の請求書類
- 保険会社からの書類
- インターネットや通信料の請求書類
あら、全部夫の名前だね。…もちろんネットショッピングで届いたやつとかじゃ、だめですよね?(ダメもと)
だめですね。 公的機関発行の書類でないと…
ちなみに他社クレジットカードを作った時届いた書類に、家族カードも発行していて宛名には妻の名前が連名になってるけど、それはどうですか?
残念ですが、奥さんの名前単体+住所である必要があります。
そりゃ残念だったニャー
SIM契約して解決!
私はこの中で一番簡単に手に入る方法を選びました。それは、SIMカードを自分名義で購入して請求書をもらう事。元々私の使っていたSIMは、渡航後家が決まる前で住所が無かったために夫に会社住所で登録してもらったプリペイドのもので、契約上夫の名前になっていました。最初から自分の名義で購入・登録している方の場合はその請求書を使えば何ら問題ないです。通信系店舗も基本モールの中に入ってるので、その足でそのままぱっと契約しに行き、10分程の手続きですぐにSIMカードを発行してもらいました。※但し、請求書の発行は後日になります。
SIM契約時の住所登録はゆるゆるなのに、そこが発行する住所が口座開設の公的書類に使えるってのはどうなん…と思ったのはここだけの話だけど、簡単だったから助かる~!
ちなみに個人的にはプリペイドのTOP UPが面倒で、そのうち月額払いの契約に変えたいなと思っていたので丁度良いタイミングだったことも理由です。新しいSIMが必要ない方は、住所証明の請求書が手に入ったら使わずにすぐ解約しちゃっても良いかもです。
その他の方法は?
家のインターネット契約時、問題ないのであればDPの方のお名前を契約者にしておく。または、お勤め先の会社から住所証明的なレターを発行してもらうというのも一つの手かもしれません。(他国で銀行口座を開設されたDP奥様の情報で、これらの方法を見かけました。)ただ、その書類が有効かどうかはもちろん事前に銀行担当者へ確認する必要ありです。
口座開設申込手続き
キャンペーンブースのデスクで、クレジットカードの種類をどれにするか選んだり、担当者の方に条件書や同意書の説明をしてもらって、その場で夫・私の両方の必要箇所へのサイン等も済ませました。パスポートやビザページのコピーもその場で取ってくれるので提出。ブースでの滞在時間は恐らく30~40分ほどだったかと思います。
クレジットカード、年会費とかどうなの?
もちろん年会費のかからないカード選んだよ。疑問点や不安な点は対面でしっかり質問して確認、重要なこと含めて忘れないようにメモを取ったり全部写真を撮るなどしておくのがベスト。(大真面目)
銀行担当者とのやりとり
担当者の方とはメッセージアプリ「WhatsApp」で連絡先を交換し、その後ブースに一度も寄ることなく質問なども含め全てメッセージでのやりとりのみで完結しました。担当の方もとても良い方で基本的にすぐに返信をくれるので、毎回とてもスムーズでした。ブースで申し込んだ際に足りていなかったBank Statementなどの書類も全てメッセージ上で送付し、都度確認もしてもらっていました。
銀行口座とキャッシュカードGET
私の住所証明の書類が手に入り、提出してから約2週間後、無事に口座開設が完了しキャッシュカードが手元に届きました。届く際もちゃんと本人確認の電話がある配送方法で届けてくれました。
その後案内に沿って銀行アプリをダウンロード、暗証番号やネットバンキングの登録を行い無事に設定完了!もし分からないことがあってもカスタマーサービスの方がチャットで即レスしてくれるので安心でした。
まとめ
個人口座を開設できたことで、自分で何の滞りもなく銀行振込もできるようになりマレーシアでの生活がより一層便利になりました!
特に、私たちのようにマレーシアでの見込み滞在期間が長いと予想される帯同家族の方なら、自分の銀行口座を開設できるのであれば開設しておいた方が生活がより便利になると思います。緊急時に現金が必要になった際や、生活費・家計の管理含めて、夫から私の口座には一定額リンギットを移してもらいました。マレーシアで開設可能な銀行や開設方法は他にもあるかと思いますが、本記事で紹介している銀行・方法であれば比較的楽に口座開設ができるのではないかと思います。
こちらの記事がマレーシアで銀行口座が欲しい方への参考になりましたら嬉しいです。
疑問点等あればTwitterのリプライかDMからお知らせください。可能な限り情報提供いたします!
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