本記事では、マレーシア クアラルンプール、チャイナタウンエリアに店舗を構える中国茶葉専門店「Yu Yan Da Hong Pao 俞岩大红袍」の店舗内の様子や実際の購入品を写真とともに紹介します。
マレーシアに来てバクテーやディムサム、中華系のお店で「Chinese Tea(中国茶)」を飲む機会が増えたのが、私たちが中国茶に興味をもったきっかけ。
きっとチャイナタウンならば美味しい中国茶が手に入るのでは?!という考えで探しに行ってきたよ。
ただしこのふたり、そもそも中国茶の知識皆無だにゃー(大丈夫か?)
この記事で紹介するお店はそんなきっかけもあり、クアラルンプールのチャイナタウンで中国茶専門店を探し彷徨っていて、たまたま発見して入ったお店。とても素敵な茶葉専門店だったので、中国茶がお好きな方や探されている方にぜひおすすめしたく記事を書きました。
YuYan Da Hong Pao 俞岩大红袍 情報
クアラルンプールのチャイナタウンエリアに店舗を構える中国茶専門店。
歴史
こちらの専門店、中国 福建省北部の武夷山に1904年に設立された茶畑・茶工場「Yuyan Tea Factory」の創設者の娘さんがマレーシアへ渡り、2005年にチャイナタウンの今の場所にマレーシア販売拠点として会社を立ち上げ、中国茶の専門店をスタートさせたのだそう。そのため、販売されているお茶は全て福建省の武夷山の茶畑・茶工場で生産された正真正銘、本場中国の茶葉です。
Wikipedia先生のお力をお借りして、この産地のお茶についての情報を少し深堀り。
武夷山で生産される「武夷岩茶ぶいがんちゃ」
武夷岩茶(ぶいがんちゃ)は、中華人民共和国福建省北部の武夷山市で生産される青茶(烏龍茶)・他の種類。茶樹が山肌の風化した岩に生育しているためにこの名がある。中国十大銘茶のひとつ。
wikipedia「武夷岩茶」のページ
中国十大銘茶のひとつなんだ?!岩に育成ってのもなんだかすごい!
武夷岩茶の中には、自生している茶の樹及びその接木から作られる「大紅袍」などの著名な高級品もある。(中略)「武夷岩茶」と表示できるのは、武夷山市内にある100余りの認可企業によって生産され、かつ、名岩区または丹岩区の原料を使用し、武夷岩茶としての特質、国家規格に合致しているものに限られている。
wikipedia「武夷岩茶」のページ
お店ブランド名でもある「俞岩”大红袍”」は高級な茶葉の種類なんだね。
ちょっと待って。大红袍(Da Hong Pao)ってどっかで聞いたような・・・
これだーーーーー!!!
大红袍(Da Hong Pao)
大紅袍 – 最も貴重な茶葉。政府が管理している武夷山に自生するたった4本の茶樹から採取された第1世代は、一般に入手できることはまず無い。現在、一般に入手可能なものは、接ぎ木により生産された第2・第3世代の物である。
wikipedia「武夷岩茶」のページ
つまり、本物から何本も接ぎ木されて量産されるほど大人気の茶葉で、よく巷でも見かけるウーロン茶の種類のひとつなのね。
大紅袍は、中国福建省の武夷山脈で栽培されている武夷山茶。大紅袍は独特の蘭の香りと長持ちする甘い後味があります。ドライ大紅袍は、しっかりと結ばれたロープや少しねじれた帯のような形をしており、色は緑と茶色です。淹れた後のお茶はオレンジイエローで明るく澄んでいます。
wikipedia「Da Hong Pao」のページ
「武夷岩茶」や「大红袍」の良質な茶葉に興味のある方はこの記事で紹介している店舗にぜひ足を運んでみて。
所在地
YuYan Da Hong Pao 俞岩大红袍
住所:51, Jalan Sultan, City Centre, 50000 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
営業時間: AM10:00 – PM8:00
アクセス
〈公共交通〉
鉄道:LRT線・MRT線Pasar Seni駅が最寄り駅。駅から徒歩約5分
〈タクシー/Grab等〉
KL Sentral駅から車で約10分
〈車/駐車スペース〉
建物のすぐ横に有料駐車場があります。
パサールセニ(Pasar Seni)駅から直接行く場合は分かりやすくて、スルタンストリート(Jalan Sultan)に出たらそのまま、まっすぐ進むだけ。ペタリンストリート(Jalan Petaling)から行く場合は南側の門を出たら左に進みます。
外観
横長で白のレトロな建物です。
入り口
なんだか敷居が高い雰囲気で、こんなシロウト外国人が入っても大丈夫なのか不安になる感じ。自由に出入りできるお店の雰囲気ではありません。ドアにはロックがかかっているため、横にある呼び鈴を押して入ります。
店内の様子
結構、雑然としてますがたくさんのお茶が棚いっぱいにずらずらずらと並んでいるさまはまたすごい。茶葉の種類は、ランクや仕上げ方法なども様々で、店舗には300種類以上の取り扱いがあるんだそう。中国茶器も色々な種類が並んでいました。
最初に対応してくれた方(恐らくオーナーさん)は中国語またはマレー語対応のみのようで、私たちが外国人だったため、奥の方にいらっしゃったもう一人のスタッフの方に案内してくれました。
Pang先生との出会い
この度私たちの接客を担当して下さったのが、英語が堪能な中華系マレーシア人のPang先生。本業は中華系の学校で先生をされているのだそうで、名刺の肩書が先生だったのでPang先生と呼ばせてもらいました。(掲載許可頂いています。)
なんと先生は数年前に突如中国茶の世界にどハマりし、特にこちらのお店の茶葉が気に入りお客さんとして毎日のように通い詰め極めた挙句、今はこちらのスタッフとして私たちのような英語が必要な外国人のお客さんの接客や、お店のお手伝いをしているのだそう。
茶葉の種類によって適温や煮出すタイミングで味が全然違うんです、そこが魅力でもある。日々勉強です。
先生は好きでとことん極めている方なので、茶葉に対する情熱や愛がすごく伝わってくるよ
テイスティング
お茶の種類が沢山ありすぎて、知識もない私たちなので迷いに迷ったのですが、「どんな感じの味が好みなのか」「初心者でも飲みやすい」「手に届く価格帯で」という希望を伝えていくつかテイスティングさせてもらいました。※テイスティングの茶葉も購入になります
先生はお茶を入れながら、中国茶「大红袍(Da Hong Pao)」の歴史や特徴、産地のことなどを色々教えてくださいました。翻訳を使いながらメモメモ。
お湯を入れてほんの数秒、3~5秒ほどだけでこんなに色と香りが出るのにびっくり。やっぱり良い茶葉は全然違うんだな。
地元マレーシア人にはどの種類が人気なのですか?
中華系マレーシア人には、プーアール茶が人気ですね。ウーロン茶も定番です。細かく話すと…(略)
なるほどなるほど。奥が深くて面白いな~!
国王御用達
途中オーナーの方がすごく豪華なギフトボックスを見せてくれたのですが、なんとマレーシアの国王にもこちらのお店から毎年その年にとれた最上級の茶葉を、献上しているのだそう。(お茶に夢中で、ボックスの写真撮るの忘れてました)
樹齢1000年の茶葉「老枞水仙」
なんとラッキーなことに、隣のテーブルでテイスティングされていた常連感と玄人感しか感じない中華系のおじ様方が、このお店で取り扱ういちばん高価なお茶「老枞水仙」を開けたそうで、そのまま私たちも試飲させていただけることに。6包で2500RM(約7万円)…お金持ちの遊び?(恐ろしい)
今日はね、かなりラッキーですよ。私もなかなか飲む機会ないですからっこれは自分の誕生日に買ったとき以来ですね(先生も大興奮のご様子)
なんかバーで隣人に高級カクテルおごられたみたいな(そんな経験はない)お茶を持つ手が震えましたわ…
これは樹齢1000年の樹からとれた、貴重な茶葉なのですよ。
ひえー!他のお茶と比べるともクセや渋みも無く、味の深みがあったね。(語彙力がなくうまく表現できない)
そんなこんなで3種類ほどのお茶を何杯も何杯も飲み、先生にいろんな話をしてもらいながら楽しい時間を過ごしていたらあっという間に気が付いたら2時間半ほどお店に滞在していました。
購入品
テイスティングもしてとても美味しく、価格も他より手頃だった2種類を箱パックで購入。あとは少しグレードの高い茶葉も特別な時に飲む用で個別で。パックの物は12包入りで90RM、1包あたり7.5RM。量があるので一度に使うのは半包くらいです。
まとめ
お店での流れを簡潔にまとめると下記のような感じです。
- 来店予約
英語での案内が必要な場合、Pang先生はいつもいらっしゃるわけではないので事前予約推奨(お店のWhatsApp +60 17-878 2383)。 - 来店
私たちの場合たまたまPang先生がいらっしゃいましたがいない場合は中国語できる方がいれば問題なしかと※他にテイスティングの先客がいたら対応してもらえないかも - テイスティング
★テイスティングの場合の茶葉も基本購入になる
★その日に別のお客さんが開けた茶葉があればテイスティングさせてもらえることもある
★商品購入した場合はテイスティングの分はまけてくれる場合もある(私たちの場合茶葉を購入したので試飲分はおまけしてくれましたが必ずしてくれるわけではないかも)
★時間には余裕をもつ(制限があれば時間を先に伝えておく) - 購入
クレジットやデビットカードでもお支払い可能。 - ネット購入
来店が難しい場合はShopeeかLazadaからも購入可能。→ショップ名「Yu Yan Da Hong Pao」で検索※1包ずつ色々な種類が試せるセットも販売されています。
茶葉専門店でのテイスティングや買い物は初めての体験でしたが、とても貴重な経験になりました。目の前でお茶の入れ方や嗜み方を教わりながらテイスティングするのもとても楽しかったです。もし興味のある方はぜひお店で体験してみることをおすすめしたいです。
Pang先生の連絡先を直接お伝えもできますので(ご本人了承済み)、その場合はTwitterのDMからお知らせください。
▼公式サイトもあります。興味のある方はこちらからもどうぞ。
マレーシアでのお出かけやお買い物の参考になれば嬉しいです!
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