本記事では、マレーシア トレンガヌ州の州都クアラ・トレンガヌの街にある中国仏教寺院「Ho Ann Kiong Temple 和安宮」について、実際に撮影してきた写真とともに建物の様子について紹介します。
現在マレーシアクアラルンプールに住む私たちは、2022年旧正月期間(1月末~2月初旬)にクアンタン/コタ・バル/トレンガヌ へ「マレー半島東海岸縦断旅」をしてきました。旅行中立ち寄った場所のなかから、それぞれの場所でおすすめのスポットをピックアップして写真と一緒に情報や様子をレポートしています。
クアラトレンガヌのチャイナタウン
クアラルンプールから北東、マレー半島の反対側東海岸に位置するトレンガヌ州、州都の街「クアラ・トレンガヌ」トレンガヌ州は人口の95%がマレー人という地域柄、他の州よりもイスラム色の強いまちの様子や文化なども見どころです。
そんなクアラトレンガヌの街にも、なんと立派なチャイナタウンがあります。他の州に比べると中華系の人口は少ないですが、その歴史は古く300年以上前からと言われているそうです。
1700年代の訪問者によって残されていた記録によると、中国からの移民たちは中国からコショウや金などを運び貿易の拠点としてクアラトレンガヌに住居地区を形成していったのだそうです。
地元の方々からは『Kampung Cina(中国の村)』と呼ばれ、中国建築や昔ながらの街並みが残るエリアで観光地としても有名な通り。場所はクアラトレンガヌのベイエリアのすぐ横に位置しています。
Ho Ann Kiong Temple 和安宮 情報
歴史と建築
こちらの中国寺院は中華系移民たちによって、約220年前の1801年に建築されたのだと言います。
歴史的価値も大変高い建物だったそうなのですが、残念ながら2010年に火事によって建物が全焼。今の建物は新しく建て直され、2012に完成したものなのだそうです。
外観
寺院内の様子
装飾もとても豪華で圧倒されます。
お参り
お参りしようと思いお賽銭を入れましたら、寺院の方が手取り足取りお参りの順番ややり方をわたしたちに英語でレクチャーまでしてくれました。
まず豪華な金の装飾がついた紙に包まれたお線香を取り出します。
▼本殿から順番にお参りし、お線香を立てていきます。夫と2人で交互に行いました。
▼最後に、この線香が包まれていた豪華な紙を自分で火をつけて燃やします。
燃やす前に祈りを捧げ、こうして燃やし切ると願いや祈りが届くのだそう。
綺麗な紙なのにちょっともったいないと思っちゃった。
火がなかなかつかなく焦った。こういう風にお参りするんだと勉強になったね
お参りも含めとても貴重な経験になりました。
また、他の中華系の参拝者からも話しかけられ、日本人だと聞くと彼らは大喜びしてくれました。『早くまた日本に行きたいのよ』と語ってくれて。こういうことを言われると日本人であることに誇りを感じる瞬間ですよね。
日本もはやく観光目的の外国人の入国を再開してくれますように。(2022年4月時点ではまだ再開していません。)
所在地
Ho Ann Kiong Temple 和安宮
住所:183, Jalan Kampung Cina, Kampung Banggul, 20100 Kuala Terengganu, Terengganu
アクセス
トレンガヌ「Sultan Mahmud空港」からチャイナタウンまでは車で約15分。
〈車/駐車スペース〉
チャイナタウンの通り沿いに駐車スペースがありますが、混み合っていると停めるの大変なので、その場合はベイエリア側に停める方が駐車スペースに余裕あるかと思います。
開館時間
10:00am – 5:00pm
入場料
無料
まとめ
しばらくマレー系のイスラム色が強いエリアを巡ってきたので、旧正月時期に中華寺院に訪れたことで懐かしさを感じました。この地で古くから暮らしてきた中華系移民の末裔の方々も、今ではすっかりマレーシア人としてこの地で生活し、それでも今日までしっかり伝統を受け継ぎ続けているのだなと思うと、胸が熱くなります。マレーシアの歴史は、知れば知るほど興味深いものばかり。
ぜひクアラトレンガヌに行くならチャイナタウンへも立ち寄り、200年以上前に移民たちが祖国に思いを馳せ建てた歴史ある小さな中国寺院でお参りをしてみてはいかがでしょうか。
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